やまぐちさぎりゅうきょうげんほぞんかい

山口鷺流狂言保存会

山口県
県指定無形民俗文化財

芸能名

さぎりゅうきょうげん

鷺流狂言

狂言の流派の一つ「鷺流」は、徳川家康に庇護されたことで、江戸時代を通じて狂言の筆頭格として隆盛しましたが、明治維新後幕府や藩の後ろ盾を失い、能楽全般が衰退し、特に鷺流は歌舞伎役者に狂言を教え、ときの家元が流派をまとめる力がなかったことが原因で流派としては途絶えました。

現在、全国に3か所、鷺流の芸を伝える団体があり、山口の鷺流は長州藩お抱え狂言方であった春日庄作が山口の町衆に伝えたことがきっかけで現在まで伝承されています。

昭和29年、山口鷺流狂言保存会が結成され、後世に伝える活動を再開し、近年は小中学校でのワークショップなど年30回程度の依頼公演と1回の定期公演を行っています。

山口鷺流狂言保存会の米本太郎氏は山口鷺流狂言を父と共にメインメンバーとして継承活動をする一方、山寺コンサートを主催するなど山口市の文化振興のために他方面に渡りご活躍されています。